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【OPEC減産合意】サウジは合意優先で「盟主」維持 イランは強気貫き、増産勝ち取る 米金融市場は歓迎

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【OPEC減産合意】
サウジは合意優先で「盟主」維持 イランは強気貫き、増産勝ち取る 米金融市場は歓迎

11月30日、ウィーンで開かれた石油輸出国機構(OPEC)定時総会の終了後に記者会見するサダ議長(ロイター) 11月30日、ウィーンで開かれた石油輸出国機構(OPEC)定時総会の終了後に記者会見するサダ議長(ロイター)

 一方、ロシアはOPECの減産に協力すると表明した。石油や天然ガスなどエネルギーの輸出に歳入を依存するロシアは、原油安によって2015年以降は財政赤字の拡大に苦しんできた。9月の生産高は1145万バレルと旧ソ連崩壊後の最高水準を記録していることもあり、OPECに協力することで原油価格の押し上げを図る思惑がある。

 OPECの減産合意で、原油価格は一層の上昇が見込まれる。ガソリンなどの石油製品が値上がりし、個人消費や企業活動に影響を与えそうだ。ただ、円安や株高に結びついて景気にはプラスに働く面もある。

 市場関係者によると、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は一般的に原油価格が1バレル=1ドル上昇すると70銭程度値上がりする。

 石油連盟は減産合意を受け、40ドル台後半で推移してきた原油価格が55ドル程度まで上昇するとの見通しを示す。ガソリン価格も直近の125円60銭(11月28日時点)から130円程度まで値上がりする計算だ。

 実際は減産合意を好感した円安で原油の調達コストが上昇し、石油製品の価格はさらに押し上げられる。本格的な冬将軍の到来を控え「灯油の高騰が心配」(石油業界関係者)との声が出ている。

 一方、原油安は日銀が掲げる2%の物価上昇目標の障害になっていた。日銀の桜井真審議委員は1日、大津市で記者会見し、OPECが減産合意したことについて「一般論で言えば、原油価格の上昇は他の条件を一定とすれば物価を押し上げる」と歓迎した。

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