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【ゆうゆうLife】個別化医療の時代(上) 肺がん薬物療法は… 遺伝子解析でオーダーメードが効く  

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個別化医療の時代(上) 肺がん薬物療法は… 遺伝子解析でオーダーメードが効く  

「ワンステップ」のおしゃべり会では、がん細胞の遺伝子変異などのタイプに分かれてグループを作る =横浜市 「ワンステップ」のおしゃべり会では、がん細胞の遺伝子変異などのタイプに分かれてグループを作る =横浜市

 ◆患者特定に向けて

 薬が効く人を適切に選べれば、効果が際立つ。例えば、大集団の治験では効果が出なかった薬でも、効果が表れる可能性もある。患者が効かない薬を使って体力と時間を浪費せずに済む。投与対象を絞り込めるから、医療経済的なメリットもある。

 しかし、日本医療政策機構(東京都千代田区)の宮田俊男理事は「新しい作用の薬が登場するときは技術開発が追いつかず、指標の発見や診断薬の開発はどうしても後からになる」と指摘する。

 例えば免疫機能に働きかけてがんを抑える薬「オプジーボ」。「著しい効果が、長く持続する患者がいる一方で、大半の患者には効かない」(肺がん専門医)とされる。だが、誰が効く患者なのかが分からない。何か決定的な指標があるに違いないと、多くの研究者がしのぎを削って探している。その状況は、初期のイレッサを思い起こさせる。

 オプジーボは来年2月、50%の価格引き下げが行われる。財政影響が懸念される理由には、薬の価格の高さだけではなく、対象患者が多いこともある。効く患者を適切に選ぶすべが見つかれば、それは患者の利益にもかなう。

 日本肺癌学会の光冨(みつどみ)徹哉理事長は「どういう人に効果があり、どういう人に副作用が強く出るのか、研究が早く進むことを期待している。それが分かることが、患者にとっては最大の利益になる」という。

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