産経ニュース

【天皇陛下譲位】譲位「将来も可能に」 お気持ち表明前、旧友に託される

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【天皇陛下譲位】
譲位「将来も可能に」 お気持ち表明前、旧友に託される

天皇陛下の譲位をめぐる有識者会議は3回にわたり計16人の専門家からヒアリングを行ったが、賛否は拮抗していた =30日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影) 天皇陛下の譲位をめぐる有識者会議は3回にわたり計16人の専門家からヒアリングを行ったが、賛否は拮抗していた =30日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 天皇陛下が8月に「譲位」の意向を示すビデオメッセージを公表する前の7月下旬、譲位に関して「将来を含めて可能な制度にしてほしい」と、恒久的な制度を望む考えをごく近い知人に打ち明けられていたことが30日、分かった。メッセージと同様、摂政に否定的な考えも示されていた。譲位のあり方について、陛下の具体的なお考えが明らかになるのは初めて。

 この知人は学習院幼稚園から高等科まで同窓の明石元紹(もとつぐ)氏(82)。その後も馬術などを通じて親交を続けている。

 明石氏によると、譲位のご意向が7月13日夜の報道で表面化した後の同21日夜、陛下が明石氏に電話で連絡を取り、譲位について「随分前から考えていた」「これは僕のときだけの問題ではなく、将来を含めて可能な制度にしてほしい」と伝えられた。

 陛下は明治以前の歴代天皇に譲位の例が多数あったことにも触れ、「譲位によってよいことも悪いこともあったのは確かだ。ただ、譲位は何度もあったことで、僕が今そういうことを言っても、びっくりする話ではない」と語られた。

 皇室典範で規定された摂政には、大正天皇の例を挙げて「大正天皇をお守りしたい人と、摂政の昭和天皇をもり立てようとする人とで国が二分した」として、「摂政は良くないと思う」と指摘されたという。

 明石氏は「当時、報道各社の取材を受けていた私に真意を伝えたいとの思いがあったのではないか」と陛下のご心情を推し量った。

関連ニュース

【天皇陛下譲位】有識者会議ヒアリング終了 特措法に10人が反対、容認か否定的か専門家16人拮抗

「ライフ」のランキング