産経ニュース

デトロイト美術館展・私の一押し 千足伸行氏「異様な赤に事件の予感」 中野京子氏「未来まで透ける肖像画」

ライフ ライフ

記事詳細

更新


デトロイト美術館展・私の一押し 千足伸行氏「異様な赤に事件の予感」 中野京子氏「未来まで透ける肖像画」

フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1887年 油彩、板に貼り付けたカンヴァス City of Detroit Purchase フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1887年 油彩、板に貼り付けたカンヴァス City of Detroit Purchase

 細面(ほそおもて)のアルルカンは、まっすぐな鼻、美しい目、尖った耳、波打つ唇を持ち、光のあたる右と影の濃い左で、表情が恐ろしいばかりに異なる。メランコリックな若者の、未来の老残が透けて見えるかのように…。ピカソはなんて上手(うま)いんだ!

                   

 1月21日(土)まで、上野の森美術館(東京都台東区上野公園1の2)で。月・火曜日に限り、全作品の写真撮影可能。会期中無休。午前9時半~午後4時半(金曜日は午後8時まで、入館は閉館30分前まで)。一般1600円、高校・大学生1200円、小・中学生600円、小学生未満無料。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。詳細は公式HP(www.detroit2016.com)。

                   ◇

【プロフィル】千足伸行

 せんぞく・のぶゆき 東京大学文学部卒。TBS、国立西洋美術館学芸員などを経て昭和54年から成城大文芸学部に勤務し、現在は成城大学名誉教授、広島県立美術館館長。本展の監修者も務めた。

                   ◇

【プロフィル】中野京子

 なかの・きょうこ 作家・ドイツ文学者。早稲田大学大学院修士課程修了。「怖い絵」シリーズなど、西洋美術についての絵画エッセーや歴史解説書を執筆。来年、「怖い絵展」が神戸と東京で開催される。

関連ニュース

【デトロイト美術館展 まとめ読み】日本初公開のピカソの名画を見逃すな ゴッホにゴーギャン、セザンヌ…近代絵画の名作52点が上野に

「ライフ」のランキング