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デトロイト美術館展・私の一押し 千足伸行氏「異様な赤に事件の予感」 中野京子氏「未来まで透ける肖像画」

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デトロイト美術館展・私の一押し 千足伸行氏「異様な赤に事件の予感」 中野京子氏「未来まで透ける肖像画」

フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1887年 油彩、板に貼り付けたカンヴァス City of Detroit Purchase フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1887年 油彩、板に貼り付けたカンヴァス City of Detroit Purchase

 東京都台東区の上野の森美術館で開催中の「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」(産経新聞社など主催)が連日、大勢の人でにぎわっている。ゴッホ、モネ、ピカソなど印象派から20世紀の美術まで、欧州近代絵画の傑作52点をそろえた展示作品の中から、西洋美術が専門の2人にお薦めの1点を寄稿してもらった。

                   

成城大学名誉教授・千足伸行

 ゴッホの自画像は油彩だけでも40点近くを数える。セザンヌ、ゴーギャンなど、他にも印象的な自画像を残した画家はいるが、ゴッホで特徴的なのは時代によって数の増減が激しいことである。5年近いオランダ時代には一点もなかったのが、パリ時代には30点近くに急増し、アルル、サン・レミ時代はそれぞれ6点、3点に急減し、最後のオーヴェール時代は、わずか3カ月だったこともあり、無しに終わっている。

 パリ時代のゴッホに自画像が突出して多いのは、モデルとなるような知人も少なく、かといってプロのモデルはゴッホの財力ではまかなえず、結局一番手っとり早いモデルは自分自身だったことが大きかったようである。

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