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【にっぽん再構築 子供が危ない】離婚やDV増のツケ…無戸籍者「全国に最低でも1万人はいる」

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
離婚やDV増のツケ…無戸籍者「全国に最低でも1万人はいる」

 両親から虐待を受け児相に通所していた相模原市内の中学2年の少年=当時(14)=が自殺を図り2月に死亡した問題もそうだった。少年自ら「保護してほしい」と訴えていたにもかかわらず、児相が一時保護を見送ったのは、「全体で情報共有できず、気持ちに寄り添えなかった」(市の報告書)からだという。

 東京都葛飾区で平成26年1月、当時2歳の女児が父親から暴行を受け死亡した事件では、児相が女児宅を見守り対象としていた事実を警察に伝えていなかった。女児が死亡する数日前、泣き声がするとの通報を受け自宅訪問した警察官は虐待を見抜けなかった。

 「理念が児相の不作為の口実になっていないか。『福祉絶対主義』が子供の命を犠牲にしている」。警察OBで児童虐待問題に取り組むNPO法人「シンクキッズ」代表の後藤啓二さん(57)は痛烈だ。

 一時保護の件数は26年度1万6816件と10年間で倍増した。しかし、これは虐待通報自体が増えたためで、虐待の顕在化にすぎない、と後藤さんは指摘。「事実上、児相に放置されたことで、“殺された”子供は数多い」とみる。

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 高知県では20年、児童が同居人の暴行を受けて死亡した事件を機に、児相と警察の連携を強化。市教委なども加わり、通告があった虐待情報を共有する。高知市内の児相担当者は「24時間体制の警察と双方の情報が積み重なることで対応に違いが出る」と話す。

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