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【にっぽん再構築 子供が危ない】離婚やDV増のツケ…無戸籍者「全国に最低でも1万人はいる」

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
離婚やDV増のツケ…無戸籍者「全国に最低でも1万人はいる」

 26年になって、冬美さんは意を決して、この問題に取り組んでいる「民法772条による無戸籍児家族の会」代表の井戸正枝さん(50)に連絡を取った。

 子供が無戸籍になる理由はいくつかある。もっとも多いのは「嫡出推定」の制度が壁となるものだ。嫡出推定は民法772条で規定され、離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定。法律的に前夫の子と推定されるのを避けるために、出生届を出さないケースが多い。

 最近増えているとみられるのは、DV(ドメスティックバイオレンス)が関係しているケースだ。

 冬美さんの場合、母親が元夫からDVを受け、別居状態となったが離婚もできず、別のパートナーとの間に生まれた冬美さんの出生届を出さなかった。

 暴力から必死で逃げてきたのに、離婚のために連絡を取れば居場所がばれる。が、そのまま出生届を出せば、法的に元夫の子となってしまうからだという。

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 行政も無策だったわけではない。19年以降、戸籍がなくても住民票作成や婚姻届、義務教育などが受けられるようになった。

 法務省が把握する今年10月時点の無戸籍者の数は694人。文部科学省の調査によると、無戸籍で義務教育段階の子供は今年3月時点で191人。2年間未就学だった1人を除いて小中学校に就学しているが、77人は学用品代などの就学援助を受けるなど、経済的に厳しい状況にあるという。

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