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【にっぽん再構築 子供が危ない】離婚やDV増のツケ…無戸籍者「全国に最低でも1万人はいる」

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
離婚やDV増のツケ…無戸籍者「全国に最低でも1万人はいる」

 関東地方のある中学校の会議室。「九九の6の段、次の授業までに覚えてきてね」。先生が優しく語りかける。生徒は介護職員の冬美さん(34)=仮名=1人だけだ。

 8月から週1回、国語と算数の授業を受けている。「最初はどれくらいの学力があるのか、私も先生も分かりませんでした」

 冬美さんは子供時代、小学校も中学校も通ったことがない。戸籍がなかったからだ。幼稚園を卒園後、近所の目を気にしてランドセルだけは買ってもらい、遠い私立小学校に通っているふりをした。それも続かず、間もなく引っ越した。

 それからは家で家事をしたりテレビを見たり。たまの外出はあったが、10代後半からは引きこもりに近い状態になった。「友達は1人もいません。外の人と接したのは母親の友人くらいです。全部で4、5人」。冬美さんが戸籍を得て、介護施設で働くようになってから、1年ほどしかたっていない。

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 冬美さんが自分の「無戸籍」にうすうす気がついたのは平成19年ごろ。テレビで「無戸籍」を扱う番組を見て「自分と同じ状況だ」と思ったからだ。だが、そのときはまだ引きこもり状態で、「怖くて自分で誰かに相談しようとは思わなかった」という。

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