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体験型アートへの規制は「自由な表現」を制限するか? 安全確保との兼ね合いに苦心 

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体験型アートへの規制は「自由な表現」を制限するか? 安全確保との兼ね合いに苦心 

西宮船坂ビエンナーレで展示された展望台型オブジェ=兵庫県西宮市 西宮船坂ビエンナーレで展示された展望台型オブジェ=兵庫県西宮市

 東京・明治神宮外苑で開かれたアートイベントで今月6日、木製の展示品が燃えて5歳児が死亡する事故が起きた。触れたり入ったりできる体験型のアート作品が人気を集めるが、安全対策は主催者に任されているのが現状だ。自由な表現が求められる芸術作品に一律の規制を加えるのは難しい一方、事故を防ぐ対策は不可欠で、関係者は対応を迫られている。(加納裕子)

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 ◆文化庁が通知

 アートイベントで燃えたのは木製のジャングルジム。人が入れるようになっており、中で遊んでいた5歳の男児が死亡し、助けようとした父親ら2人が負傷した。ジャングルジム内にあった白熱電球の熱によって、木くずから出火した可能性があるとみられている。

 事故を受けて文化庁芸術文化課は15日、都道府県を通じて全国の文化施設や、同庁の文化事業受託団体などに向けて、施設や消防担当者を交えての安全確認、防災マニュアルの作成などを要請した。

 過去には平成26年4月、青森公立大の施設に展示した作品内で、個展を開催していたアーティストの男性が死亡する事故も起こっている。同課支援推進室の中村夢隆室長補佐は「アート作品に自由な創作はあるべきだ」としながら、「事故だけは防がなければならない」と話す。

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