産経ニュース

体験型アートへの規制は「自由な表現」を制限するか? 安全確保との兼ね合いに苦心 

ライフ ライフ

記事詳細

更新


体験型アートへの規制は「自由な表現」を制限するか? 安全確保との兼ね合いに苦心 

西宮船坂ビエンナーレで展示された展望台型オブジェ=兵庫県西宮市 西宮船坂ビエンナーレで展示された展望台型オブジェ=兵庫県西宮市

 ◆裸電球も点検

 五感を使って楽しむ体験型アートイベントは各地で開かれ、親子での参加者も多い。

 兵庫県西宮市で今月20日まで約3週間、開催されていたアートイベント「西宮船坂ビエンナーレ2016」にも、約1万5千人が訪れた。「事故を受けて改めて作品の安全性を見直した」と話すのは、主催した船坂里山芸術祭推進委員会の池田壱和事務局長(75)。

 同イベントでは事故後、古民家内の裸電球を点検し、展望台型オブジェに落下防止用のロープを張った。参加者が中に入って小さな紙をひもに結びつけていくオブジェ「祈りの間」では、電球に近い場所に結びつけないよう係員が注意を促した。

 「ジャーン」という文字をかたどった「記念撮影用オブジェ」では、「乗ってもOKですが、ケガの責任は負いかねます」とのただし書きも。イベント前に主催者と作家が立ち会ってアンカーを打ち、倒れないよう強度も確認したが、念のため注意を呼びかけた。

 ◆芸術団体も対策

 同じ芸術分野で、安全対策についての自主的なガイドラインを定めたケースもある。舞台芸術に関係する日本芸能実演家団体協議会など15団体は平成19年、「劇場等演出空間運用基準協議会」(東京都新宿区)を創設。前年に制作現場でスタッフの事故が相次いだことに加え、分業化が進む中で関係者全員が共通の安全認識を持つ必要性が高まったためだという。

続きを読む

このニュースの写真

  • 体験型アートへの規制は「自由な表現」を制限するか? 安全確保との兼ね合いに苦心 

関連ニュース

【神宮イベント火災】安全基準なき「アート作品」 芸術性と安全性の両立課題 

「ライフ」のランキング