産経ニュース

門井慶喜さん「ゆけ、おりょう」 龍馬の妻、自立した姿に光

ライフ ライフ

記事詳細

更新


門井慶喜さん「ゆけ、おりょう」 龍馬の妻、自立した姿に光

「何度も壁にぶつかった」と語る門井慶喜さん 「何度も壁にぶつかった」と語る門井慶喜さん

 ミステリーから歴史小説まで幅広い作風で知られる門井慶喜さん(45)が新作『ゆけ、おりょう』(文芸春秋)を刊行した。主人公は幕末の志士、坂本龍馬の妻、おりょう。これまで多くの小説やドラマの中で描かれてきた「龍馬を支えた妻」という視点を、一人の自立した女性の一代記として捉え直そうと挑んだ意欲作だ。

 「過去の作品に描かれたおりょうは、いずれも龍馬の付属物のような扱いだったのではないか」「龍馬が惚(ほ)れるような女性なら、龍馬がいなくても活躍したのではないか」-。そんな観点から史料を精読して、誕生したのが“門井版おりょう”だ。

 大酒飲みで、男を立てないおりょう。だが、京都伏見の寺田屋で幕吏に踏み込まれた際、浴室から飛び出し、機転をきかせて龍馬を救った有名なエピソードは「複数の史料から証明できる史実」だという。この豪快で快活なおりょうに惚れ込んだ龍馬は、姉にあてた手紙の中でおりょうのことを「まことにおもしろき女」とつづった。

 江戸幕府最後の将軍と同じ名前は、歴史好きの父がつけた本名。自身も歴史、とりわけ幕末史が好きで、京都へのあこがれが高じて同志社大学に進学。卒業後、郷里の栃木県に戻って就職したが、推理小説の新人賞を受賞し、再び関西で暮らすようになった。

続きを読む

関連ニュース

幕末の開港をコミカルに再現 静岡・下田の黒船祭で地元劇団員ら

「ライフ」のランキング