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【話の肖像画】庭園デザイナー・石原和幸(2)失敗きっかけに庭園造りへ

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【話の肖像画】
庭園デザイナー・石原和幸(2)失敗きっかけに庭園造りへ

石原和幸氏(寺口純平撮影) 石原和幸氏(寺口純平撮影)

 本当は家内と2人で、みんなを笑顔にさせるような花屋を1軒やりたかっただけのはずでした。いつのまにか店舗展開ばかりして、自分はどこに行くのか分からなくなっていたんです。

 8億円の負債を抱えて「もうどうすんの」とめっちゃ落ち込みました。私立の小学校に通っていた娘がある日、「学校でピンク色の袋もらったよ」と喜んで持って帰ってきたんですが、それって月謝の督促状なんですよ。「子供と母ちゃんを守らなあかん、落ち込んでる暇なんかない」と奮起しました。

 そのころ、おやじが亡くなりました。働いてばかりのおやじでしたが、亡くなる前に大勢の人が訪ねてきて「楽しかった」と言っていたんです。それがかっこよかった。僕も、もう一度原点に戻ろうと考え直しました。自分で仕入れて自分で売って、現場でお客さんの声を直接聞けば、将来の方向性が見えてくるはずです。長崎で再スタートしました。

 〈失敗をバネにしたことが、庭園造りのきっかけをつかむことになった〉

 花の配達先のお客さんに「石原君、庭できる?」と聞かれ、やったことないのに「得意です」と答えました。いざやったらえらく褒められました。

 そこから「親類が新築するので庭やってよ」と仕事が来るようになりました。生け花の技術を生かして、自分なりに工夫していました。庭は花に比べて単価が違って、花はよくて1日10万円くらいでしたが、庭は1回で50万円とか100万円とかです。

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