産経ニュース

薬剤耐性菌啓発に本腰 医療現場へ悪影響深刻

ライフ ライフ

記事詳細

更新


薬剤耐性菌啓発に本腰 医療現場へ悪影響深刻

 ◆「念のため」

 WHOは今年11月14~20日を耐性菌問題の啓発週間と定め、抗菌薬の適正使用や、手洗いなどで感染症を予防する大切さを啓発した。抗菌薬に気軽に頼る風潮が広がっているとみられるためだ。

 日本でも、ウイルスが原因である風邪の多くに抗菌薬が処方されているとの研究がある。国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫国際感染症センター長はその背景をこう解説する。

 「医師は心情的に、熱の原因がはっきりしない患者さんをそのまま帰しにくい。もし細菌が原因なら悪化するかも…と考えるからだ。結果として『念のため』と抗菌薬を処方することになる」

 一方、患者にも「抗菌薬があれば安心」という意識はある。これをどう変えていけばいいのだろう。

 「医療側は、細菌感染を疑ったら必要な検査をした上で最小限の処方をする。患者側も『それは何の薬?』と自分の医療の中身に関心を持つ。そこから少しずつ進めていくしかないのでは」と大曲さんは話している。

このニュースの写真

  • 薬剤耐性菌啓発に本腰 医療現場へ悪影響深刻
  • 薬剤耐性菌啓発に本腰 医療現場へ悪影響深刻

関連ニュース

【微に入り細に入り】加熱に耐える食中毒菌に注意!

「ライフ」のランキング