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薬剤耐性菌啓発に本腰 医療現場へ悪影響深刻

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薬剤耐性菌啓発に本腰 医療現場へ悪影響深刻

 抗生物質(抗菌薬)が効かない細菌、薬剤耐性菌が各国の医療現場で広がり、大きな問題になっている。新しい抗菌薬の開発は低調なため、抗菌薬を「本当に必要なときに正しく使う」適正使用で、耐性菌の出現や拡大を抑えることが大切だ。医療者と市民双方への啓発活動を展開している世界保健機関(WHO)や欧米保健当局に倣い、日本も啓発に本腰を入れることを決めた。

 耐性菌が出現し拡大するメカニズムは完全には解明されていない。

 ◆年70万人死亡

 だが医療現場で感染症の原因となる細菌を確かめずに安易に抗菌薬を使ったり、治療の途中で薬の服用をやめたりといった不適切な使用を続けると、耐性菌が増え治療が困難になることはほぼ確実だ。

 海外では、既存の抗菌薬のほとんどが効かない強力な耐性菌が急速に広がり、医療に深刻な影響を及ぼしている。英政府が委託した調査チームの推計によれば、耐性菌による世界の死者は年間約70万人に上る。有効な対策が取られなければ、2050年にはこれが1千万人に膨らむという。

 国内でも耐性菌は昭和50年代後半以降、免疫が低下した重症患者が多い病院内で深刻な問題になってきた。しかし、免疫で細菌を排除できる健康な人にとっては、それほど大きな脅威とは捉えられてこなかった。

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