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【にっぽん再構築 子供が危ない】崩れゆく食卓 叱れない親たち

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
崩れゆく食卓 叱れない親たち

 「幸福な食卓」と「乱れた食生活」。二極化する子供の姿は、その親たちの子育ての実態を映し出す。

 札幌医科大の當(とう)瀬(せ)規(のり)嗣(つぐ)教授は語る。「凝った料理を作る必要はない。大人がバランスの取れた、規則正しい食生活を心がけ、子供に示し続ける。それが食育。親に課せられた責任だ」

     ◇

 「ちょっと、何してるの!」。東京都内のスーパー。医師の須藤暁子さん(33)=東京都目黒区=に見とがめられ、その男の子は手を止めた。4歳くらいか。棚に並んだ卵のパックを次々と床に投げ捨て、踏みつぶしていた。

 店員が来ても、悪びれる様子はなく、きょとんとしている。30代とみられる母親が駆け寄ってきた。店員から事情を説明され、謝罪するのかと思いきや…。

 「うちの子を犯人扱いして、もし違っていたらどうするの! 育児というのは叱らないものなのよ!」

 あっけにとられている須藤さんらに、最後にぼそりと吐き捨てた。

 「面倒くせーんだよ」

 □ □

 「撮影禁止」。東京都板橋区のある公立小学校には、2年前のある日を境に、こんな張り紙が掲示されるようになった。

 その日は授業参観だった。長男(9)を通わせる大手メーカー勤務の女性(43)=同区=は衝撃的な光景を目にした。子供が静かに授業を受けている傍らで、おしゃべりに夢中になる保護者たち。

 カシャ、カシャ…子供を撮影する携帯電話のカメラ機能のシャッター音もひっきりなしに響いていた。

 “劣化”する親たち。「それは叱られなかった子供の成長した姿だ」。保護者らに正しい叱り方を指導するNPO法人、マザーズサポーター協会の喜田菜穂子理事長は指摘する。

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