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【からだのレシピ】水溶性食物繊維で生活習慣病撃退

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【からだのレシピ】
水溶性食物繊維で生活習慣病撃退

日々の食事があらゆる病気に関係しているという 日々の食事があらゆる病気に関係しているという

 糖尿病や高血圧に代表される生活習慣病は合併症を引き起こすと、それぞれ失明や足の切断、あるいは心筋梗塞や脳梗塞に発展する恐ろしい疾患である。日々の生活の中で何を心がけたら予防できるのか。さまざまな方法が推奨される中で、食生活の見直しが近道と説く書物が出版された。

 「糖尿病 高血圧 肥満はこれで撃退!」(悠光堂)は、病気と食物繊維摂取の関係について詳しく解説している。酵素栄養学の第一人者とされる鶴見隆史氏と、化学者の小嶋良種氏による共著だ。

 食物繊維の中でも水に溶けやすい水溶性食物繊維の不足が生活習慣病の増加の一因と指摘する。不足するようになったのは「戦後の食卓から野菜、豆類、キノコ類が減り、代わって肉、卵、乳製品などをたくさん食べるようになった」結果だという。

 水溶性食物繊維の働きについては「腸内の善玉菌の餌になって腸内細菌のバランスをよくする。小腸で吸収されず、大腸で主に吸収される特質をもつ」と説明。このため、糖の吸収が緩やかになり、血糖値の急激な上昇を防ぎ、糖尿病予防につながるほか、高血圧や脳卒中、心臓病の防止にも効果が期待できるという。

 本書ではメキシコの砂漠で育つアガベに水溶性食物繊維が豊富に含まれると紹介する。もちろん国内で手に入るキクイモ、ニンニク、タマネギ、ゴボウ、またはミカンやリンゴなどの果物、コンブやワカメのような海藻にも多く含まれており、意識して料理に取り入ることを勧めている。

 生活習慣病は自覚症状のないまま進行していくことが特徴とされる。ただ、毎日の便をチェックすれば、兆候をつかむことができる。もし、黄色っぽい便なら短鎖脂肪酸の作用で健康な腸になっているが、黒っぽい便なら悪玉菌が支配する不健康な腸になっている可能性が高い。

 「腸の調子がよければ全身の調子もよくなる。食物繊維の摂取を増やせば、あらゆる生活習慣病と無縁になる」(同書)。専門家の意見に耳を傾け、自分に合った方法で食生活を見直すことが大切だろう。

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