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【クローズアップ科学】鳥取県中部地震1カ月 専門家は「近畿や九州でも」と警告 地下に隠れた断層が動く「ひずみ集中帯」の直下型 

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鳥取県中部地震1カ月 専門家は「近畿や九州でも」と警告 地下に隠れた断層が動く「ひずみ集中帯」の直下型 

【鳥取県中部の地震】未知の断層が起こす揺れ 【鳥取県中部の地震】未知の断層が起こす揺れ

大震災で発生早まる

 山陰地方は活断層が少ないが、約千人が死亡した1943年の鳥取地震(M7・2)や2000年の鳥取県西部地震(M7・3)など直下型が多発している。島根県から鳥取県、兵庫県北部にかけての一帯で、地震を引き起こすひずみが岩盤に蓄積しているためだ。今回の地震もこの「ひずみ集中帯」で起きた。

 京都大防災研究所の西村卓也准教授は衛星利用測位システム(GPS)の観測データを基に、ひずみの蓄積は地殻の複雑な動きが関係していると指摘する。

 太平洋のフィリピン海プレート(岩板)は四国沖の南海トラフ(浅い海溝)から陸の下に沈み込んでおり、このため西日本は北西方向に押され、その影響は山陰地方にも及んでいる。

 一方、陸側のユーラシアプレートは一般には大きな一枚岩とされるが、西村氏は小さな断片に分かれているとみる。断片の境界は軟らかく変形しやすい。山陰地方はちょうどこの境界線上に位置しており、東西に延びるひずみ集中帯が形成された。

 山陰は全体的には北西に押されているが、北部の沿岸域は、別のプレート断片に乗っていることや日本海が過去に拡大していた影響で、東に押し戻す力が働く。このため東西方向に力がかかり、今回のように岩盤が水平に動く横ずれ型の地震が起きやすい。

 東日本大震災の巨大地震で列島全体が東に動いたが、この名残で山陰は東への地殻変動が震災前の2倍に加速している。ひずみ蓄積への影響はわずかだが、これが今回の地震発生を早めたと考えられるという。

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