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低成長時代を生き抜くノウハウ ビジネスの幅を広げるFP資格

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低成長時代を生き抜くノウハウ ビジネスの幅を広げるFP資格

 ファイナンシャル・プランナー(FP)は、家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、一人ひとりの将来設計を一緒に考え、サポートする専門家だ。FPの知識を活用して「ファイナンシャル・プランナー」として起業し、多くの人のライフプラン相談を業務とする人もいれば、金融機関などで力を発揮する人、一般企業内で仕事の幅を広げて活躍する人、あるいは自身の家計管理や資産運用に役立てる人など、その資格の活用の仕方はさまざまだ。FPの資格の中でも、日本FP協会のAFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)資格は、登録時に協会の会員倫理規程の順守を義務付けられているほか、めまぐるしく変化する社会保障制度や税制に対応するため、継続的な教育により知識のブラッシュアップを必要とされるなど、金融の実務の幅を広げるのに役に立つ。AFP資格を持つ金融セールスの担当者に、資格の特徴や仕事にどう生かしているのかを聞いた。

 FP資格には、国家検定のファイナンシャル・プランニング技能士(1級~3級)と日本FP協会認定のAFP・CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)資格があるが、プルデンシャル生命保険でコンサルティング・ライフプランナーとして活躍する小林徳仁さんが、金融業界に入る前の学生時代に取得したのは、日本FP協会のAFP資格だった。小林さんは就職活動で内定をもらった証券会社の勧めで、AFP認定へ向けた勉強に取り組んだ。「金融の仕事をしたことがない段階での資格取得のための勉強だったので、知識を叩きこむのに苦労した」という小林さんだが、日本FP協会の認定教育機関が実施するFP講座(AFP認定研修)で体系的にFP知識を身につけ、指定試験に合格し、証券会社で働く前にAFP認定者になることができた。

 AFP資格は、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる日本FP協会認定のFP資格。“金融のプロフェッショナル”として金融機関等で高い評価を得ており、15万人を超えるAFP認定者が活躍している。

 さらに、AFP認定者になってからは、FPの知識をブラッシュアップするために「継続教育」を受け、一定以上の教育を受けることによって資格の更新を行うなど、より実践的な知識とスキルを身につけることができる。小林さんは「学習を継続することにより、相談者のニーズに応じた適切なアドバイスや提案を行うための礎になる」と話す。証券会社時代は、「お客さまにこちらから売りたい商品を勧めるのではなく、ライフスタイルや価値観、経済環境を踏まえながら、家族状況、収入と支出の内容、資産、負債、保険など、あらゆるデータをもとに現状を分析し、最適なサポートを提案することで、お客様との信頼関係が生まれた」という。そのためにも継続して知識とスキルを高めることが大切なのであろう。

 小林さんは、証券会社での経験を生かし、人生設計をサポートする生命保険会社のライフプランナーとして活躍の場を求めて今の会社に転職した。AFP認定者は日本FP協会の会員のため、協会の支部などが主催する交流会に参加するなど、ネットワークを広げる活動に取り組んでいる。「FP的な視点で、お客様の立場やライフイベントを考慮したうえで、長期的かつ総合的な視点でアドバイスし、必要に応じて、弁護士や税理士、社会保険労務士、不動産の専門家、銀行・証券会社などの各分野の専門家のネットワークを生かしながら生命保険のコンサルティングを行っている」という。そして今では、生命保険と金融サービスの専門家による国際的かつ独立した組織であるMDRT(Million Dollar Round Table)の2016年度会員となるなど日々活躍している。MDRT会員は、卓越した商品知識をもち、厳しい倫理基準を満たすなど厳しい入会基準を満たし、業界最高水準のサービスを提供できる者だけが選ばれる。

 FP資格は資格取得を目指す社会人や学生たちにとって人気の高い資格だ。社会やくらしのさまざまなシーンで生かせる資格で、生涯学習の通信講座などを展開するユーキャンが実施した「トレンド予測と資格取得に関する意識調査」では、取っておくと武器になりそうな資格および実際に取ってみたい資格としてFPが1位になるなど注目度も高まっている。

 行政書士、中小企業診断士、気象予報士、証券アナリスト、1級FP技能士、AFP、宅地建物取引士など約470個(2016年7月時点)の資格を取得し、「資格アドバイザー」「ライセンスアセッサー」として活躍する鈴木秀明さんは、FPの人気の理由について、「ファイナンシャル・プランナー(FP)の試験は、私たちの生活にかかわるお金の知識を学ぶため、専門知識がない初めての人でも比較的興味をもって学習しやすく、きちんと対策すれば十分合格を狙えること」をあげる。さらに、「活用できるフィールドが広いこと」もポイントで、銀行・証券会社などの金融機関だけでなく、一般企業の人事・総務などでも知識が活かされるためだ。

 鈴木さんが、資格取得をアドバイスする際、重要視するのは「資格取得に要する時間や費用などのコストと、取得した後に得られる実益の高さ」であり、「FPのコストパフォーマンスはかなり高い」と指摘する。また鈴木さん自身も取得しているAFP資格は、「年会費はかかりますが、毎月送られてくる会報や会員限定のイベント・セミナーに参加することで、最新の情報を入手し、知識をブラッシュアップできるのが利点」と語る。

 鈴木さんは「お金に関する学習は、小中高の教育などでも教わる機会が少なく、FPの資格取得のために勉強をすることはそれだけでも意義のあること。FPの知識をしっかり身に着けることは、どんな人にとっても役に立つはずだ」と話している。

【用語解説】AFPとCFP

 AFPは、20年以上の歴史を誇り、日本国内で幅広く普及している日本FP協会認定のFP資格。

 CFPは、世界24か国・地域で導入されている世界共通水準のFP資格であり、国際CFP組織FPSBとのライセンス契約の下に、日本では日本FP協会が認定。

AFP資格に関する詳しい情報はこちら

(提供:日本FP協会)

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