産経ニュース

【ゆうゆうLife】地方都市の高齢者の大切な〝足〟 オンデマンド交通導入 誘い合い介護予防教室へ

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【ゆうゆうLife】
地方都市の高齢者の大切な〝足〟 オンデマンド交通導入 誘い合い介護予防教室へ

町の介護予防事業に参加するため、元気バスでやってきた人たち=三重県玉城町の保健福祉会館 町の介護予防事業に参加するため、元気バスでやってきた人たち=三重県玉城町の保健福祉会館

 地方都市の高齢者にとって、移動の足をどう確保するかは大きな課題だ。公共交通機関が撤退すると、通院や買い物にも困る。引きこもりがちになれば、足腰も弱りかねない。利用者が自由に乗降場所や時刻を決める「オンデマンド交通」を導入した町では、高齢者の交友関係や行動範囲が広がるなどの思わぬ効果が出ている。(佐藤好美)

                   

 三重県玉城町(人口約1万6千人)の保健福祉会館に「元気バス」が到着すると、中から7~8人のお年寄りがにぎやかに降りてきた。午前10時に始まる町の介護予防事業「健脚健脳教室」に参加するためだ。ピンクのシャツを着た「サポーターさくら」のメンバーが迎えて、手を添える。

 この日の教室には、28人が集まった。足腰が弱って歩行が不安になってきた人や、認知症予防をしたい人など対象者は16人。残りは「さくら」のメンバーをはじめ、参加者と一緒にやってきた家族や友人、近所の人など。声を掛け合い、誘い合い、一緒に参加するムードがある。

 玉城町に住む吉田はつゑさん(95)は一時体調を崩し、夏あたりは歩行がままならなかった。だが、リハビリで改善。元気バスを利用し、再び外出するようになった。「以前はよう歩けんかったが、今はつえなしでも歩ける。みんなが『出てこないかんよ』と誘ってくれるし、ここで待っててくれるもんな」と外出に意欲を見せる。

続きを読む

「ライフ」のランキング