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【話の肖像画】北海道・浜中町農協組合長 石橋栄紀(4)アウトローとして

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【話の肖像画】
北海道・浜中町農協組合長 石橋栄紀(4)アウトローとして

北海道・浜中町農協組合長 石橋栄紀(杉浦美香撮影) 北海道・浜中町農協組合長 石橋栄紀(杉浦美香撮影)

 〈北海道には農協を束ねる組織としてホクレン農業協同組合連合会、JA北海道中央会などがあるが、その在り方について改革が叫ばれている。JA浜中町の歩みは闘いの歴史でもあった〉

 活躍する場を剥奪されてしまったことがあります。平成18年3月のことです。強烈な減産をする必要があるということになった。北海道で全体の1割の牛を処分するというのです。昭和53年の一律カットで牛乳に食紅を入れて商品にできなくするというどころではない。まさしく牛の淘汰(とうた)、食肉処理場で処分するということです。浜中も300頭を処分しろということになった。でも、そんなことをやったら自分たちの将来の基盤を壊すことになってしまう。だから、うちは牛を淘汰せずに組合員の牛乳を全て売りさばいた。

 実は、強制ではなかった。自由裁量。生産者に選択させた。しかし、地域の代表者が出席して全道で決めたことだからなぜ浜中だけ従わないんだ、ということになった。

 面白いことがありました。私がホクレンの理事だったとき、理事会で質問や発言したのは私だけでした。農林水産省の役人がその議事録を見て、浜中の発言しかないが、何かあるのかと聞いてきた。

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