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【話の肖像画】写真家・篠山紀信(3)「こうしたヌード撮影は1960年代からやってきて一度も警察が来たことはなかったのに…」

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【話の肖像画】
写真家・篠山紀信(3)「こうしたヌード撮影は1960年代からやってきて一度も警察が来たことはなかったのに…」

篠山紀信氏(春名中撮影) 篠山紀信氏(春名中撮影)

 写真が発明されて間もない草創期(19世紀前半)じゃないですか、ヌードが撮られたのは。衣服をはぎとって裸体を見たいというのは、時代に関係なくずっと変わらない人間の欲望です。写真という、世の中を忠実にとらえて記録する手段、あるいは方便ができたとき、それを使ってヌードを撮ろうというのはごく当たり前の行為じゃないでしょうか。

 〈女優、宮沢りえさんの伝説的な写真集「Santa Fe」(平成3年)をはじめ、数々の魅力的なヌードを世に送り出してきた。一方、ヌードをめぐる規制は年々厳しくなっている〉

 いつの時代もすべて自由、何でもOKという状況は、地球上に存在しません。宗教上、女性が外で顔を出せない国もある。カトリックが強い国では同性愛的なものが敬遠されたり、アメリカなどでは未成年のポルノや暴力的表現に非常に敏感で、規制がすごく厳しい。日本だって昔はヘアもいけなかったわけです。それにいま、航空会社はヌードを掲載した週刊誌を飛行機にのせないですよね。

 ヌードが僕のイメージを最も純粋に表現してくれるのは確かです。生まれたままの体は自由ですから。でも時代と場所によって、表現の規制は必ずある。文句を言っても仕方がない。場合によっては、それをかいくぐってやるしかない。

 〈6年前、屋外で女性モデルのヌードを撮影したとして公然わいせつの罪などで略式起訴され、罰金を支払った〉

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