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【健康カフェ(53)】肺炎球菌ワクチン 高齢者に多い肺炎を予防

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【健康カフェ(53)】
肺炎球菌ワクチン 高齢者に多い肺炎を予防

 「市から肺炎何とかっていう通知が来たのだけど」

 70歳になる女性の糖尿病患者さんが診察後、こう言って1枚の紙を取り出しました。見ると肺炎球菌ワクチンの予防接種の通知です。「受けなくてもいいんですよね?」と聞かれたので、「受けた方がいいですよ」と勧めたところ、「肺炎の菌を体に入れるのでしょ? そんな怖いことしたくないわ」と言います。

 肺炎は、日本人の死因の第3位の病気で、肺炎で亡くなる人の95%が65歳以上の高齢者です。高齢者の肺炎で最も多いのが肺炎球菌という細菌によるもので、この肺炎球菌による肺炎を防ぐのに有効なのが肺炎球菌ワクチンです。

 ワクチンは、病気を防ぐために必要な免疫(細菌やウイルスに対する抵抗力)をつける方法です。細菌やウイルスに一度感染すると体の中にその病気に対する免疫がつき、次に細菌やウイルスが入ってきたときにすぐに撃退するというシステムを利用したものです。

 ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類。生ワクチンは、病原性を極度に弱めたウイルスや細菌をワクチンとしたもので、MR(麻疹・風疹混合)や水ぼうそうワクチンなどはこのタイプです。不活化ワクチンは、病原体を殺して免疫をつけるのに必要な成分だけをワクチンにしたもので、肺炎球菌やインフルエンザなどがあります。

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