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【生前退位】6年前に「退位」のご意向聞く 元参与の三谷氏「驚きだった」「平成30年めどに実現を」

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【生前退位】
6年前に「退位」のご意向聞く 元参与の三谷氏「驚きだった」「平成30年めどに実現を」

元宮内庁参与の三谷太一郎氏 元宮内庁参与の三谷太一郎氏

 元宮内庁参与で東大名誉教授の三谷太一郎氏は平成22年7月の参与会議で、天皇陛下による「生前退位」のご意向を聞いた一人だった。8月のお気持ちご表明より6年前のことで、三谷氏は「『譲位』という言葉だったが、明確な意思表明をされた。まさに驚きだった」と振り返る。

 参与会議は皇室の重要事項などについて、陛下のご相談を受ける場。近代史が専門の三谷氏は18~27年に参与を務めた。22年7月22日の出席者は、天皇、皇后両陛下のほか、三谷氏を含む当時の参与3人、宮内庁長官、侍従長らだった。

 三谷氏によると、陛下が突然、「近い将来、健康上の問題が起きる前に、譲位を考えたい」とご発言。社会の高齢化にも言及し、「皇室も例外ではない」とも述べられたという。

 三谷氏を含めた他の出席者は、大正天皇の先例などがある「摂政」での対応を求めたが、陛下は強く否定された。さらに、「譲位は十分に先例があり、何らおかしいとは思わない」とのお考えも示された。

 三谷氏は「陛下は大正天皇の例は望ましくないとの考えで、その悲運に同情的であられたのが意外だった。退位については熟慮を重ね、決意を固められている印象だった」と話す。

 その上で、「8月のお気持ちで触れられた平成30年が一つのめどで、それまでに退位を実現すべきではないか。有識者会議には、将来的な皇室制度の課題を国民の立場で提言してほしい」と強調した。

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