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【世界文化賞】パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏(建築部門)の代理、息子のペドロ氏「アートは世界と人生を変貌させると父は言っている」

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【世界文化賞】
パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏(建築部門)の代理、息子のペドロ氏「アートは世界と人生を変貌させると父は言っている」

個別懇談会に応じる建築部門のパウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏の代理の四男のペドロ氏(右)とホッシャ氏の研究をしているジョゼ・パウロ・ゴウヴェア氏=17日午後、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京(松本健吾撮影) 個別懇談会に応じる建築部門のパウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏の代理の四男のペドロ氏(右)とホッシャ氏の研究をしているジョゼ・パウロ・ゴウヴェア氏=17日午後、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京(松本健吾撮影)

【個別懇談会での主な発言】

 「アートは世界と人生を変貌させると父はいつも言っている。今回の受賞をとても喜んでいる。42歳のときに大阪万博のブラジル館の仕事をした。地震が多い国ということで、地震に耐える構造を研究した。シンプルな建物だが、地面が動いても揺れを吸収できるようなシステム、建築物が浮いているような構造にした。

 父は大学で教えていたが、独裁政権のもと1968年に退職せざるをえなくなった。崩壊後に大学に戻った。父の思考…シンプルで強い建築の影響を受けた学生は多い。

 私(ペドロ)は初来日。東京には過去と現在と未来がいかに共存しているか見たいとワクワクして来た。ブラジルは貧しい国で、ダウンタウンでさえ未完成の建物もある。東京は整然としてモダンな建物から古い寺院まで共存している。

 今年はヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展でも金獅子賞を受賞したが、時間を超越していることが評価された。(依頼主からの)新しいニーズがあれば、それに適応している。個々のプロジェクトは違うが、開かれた視点で、建築を自然との調和でみている。

 ブラジルには優秀な建築家が大勢いて、新たに建築家になるのは難しいが、いいモデルも多くいるといえる。

 父は愛情深く温かく、半面で勉強せよ、仕事は熱心に、信じることを責任をもってやれ、正しいことをせよと言っていた。クリエイティブな父がいる家庭で過ごすことできたのは名誉。子供のころからたくさんのアーティスト、知的な人であふれ、多くの本が並んでいた。洗練された文化に触れられる家だった。父からは美的な影響を多く受けた」

(「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者取材班 2016年、ホテルオークラ)

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