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河野裕子短歌賞に「家族の歌・愛の歌」 最優秀に京都の奥田さん

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河野裕子短歌賞に「家族の歌・愛の歌」 最優秀に京都の奥田さん

 家族や日常の風景を歌に詠んだ女性歌人、河野裕子さんを顕彰する第5回「~家族を歌う~河野裕子短歌賞」(産経新聞社主催、京都女子大学共催)の入賞者が16日、発表された。最優秀の「河野裕子賞 家族の歌・愛の歌」には、京都府宇治市の主婦、奥田君子さん(68)の「二人(ふたり)息子(ご)の広き背中の間より麻酔覚めゆく夫を見守る」が選ばれた。表彰式は29日、京都市東山区の京都女子大で行われる。

 奥田さんは「優しい夫と息子たちのおかげで、いい老後を過ごせています。その中で賞をいただけ、うれしい」と話している。

 同賞は2部門で募集し、「家族の歌・愛の歌」に2132首、中高生を対象にした「青春の歌」に1万5070首の計1万7202首の投稿があった。

 青春の歌の河野裕子賞は、高校生の部が福岡県立修猷館高、雪吉千春さん(16)の「ストーブの周りを囲む大晦日娘になった母の横顔」に、中学生の部は青森県三沢市立堀口中、小野寺夢乃さん(14)の「揚げたてのエビフライのようにばりばりと口にあばれるわたしの言葉」に決まった。

 また、優れた作品を多数投稿した学校に贈られる最優秀校賞は学習院女子高等科と静岡市立清水第七中学校が選ばれた。

 河野さんは京都女子大学在学中の昭和44年、「桜花の記憶」で角川短歌賞を受賞し、デビュー。身近な家族の表情や恋を詠み続け、宮中歌会始の選者も務めるなど活躍したが、平成22年8月、死去した。

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