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【ゆうゆうLife】田辺鶴瑛さんの介護講談、映画化 義父を大嫌いから大好きに

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田辺鶴瑛さんの介護講談、映画化 義父を大嫌いから大好きに

義父を介護する田辺鶴瑛さん=映画「田辺鶴瑛の介護講談」の劇中DVD映像から 義父を介護する田辺鶴瑛さん=映画「田辺鶴瑛の介護講談」の劇中DVD映像から

 講談師、田辺鶴瑛さん(60)が認知症の義父を介護した経験を本音で語る「介護講談」が話題になっている。在宅介護のコツに、相手に合わせる、遊びを見いだす、ふまじめでいい-などを挙げる。これまではイベントなどで語る機会が多かったが、このほど、映画「田辺鶴瑛の介護講談」も完成した。静かに共感が広がっている。(佐藤好美)

                   

 鶴瑛さんは認知症の義父を平成23年に亡くすまで、約6年にわたり介護した。もともと折り合いが悪く、「おじいちゃん(義父)のことが大嫌いだった」と、鶴瑛さんは振り返る。平気で人を「バカヤロー」と怒鳴るのは、要介護5で寝たきりになっても、変わらなかった。

 介護の過程で一度、手ぬぐいで義父をたたいたこともある。それまで、いいお嫁さんに思われたいと無理をしすぎた。怒鳴られてわれに返り、自己嫌悪に陥った。「弱い相手に手を出すなんて情けない。でも、いつもニコニコして介護するなんて、明日死ぬと分かっているならできるけど、毎日は無理です」

 以来、開きなおった。本音で話し、無理をしない。「もう、あの世に行くの?」「いや、まだだな」などの会話も解禁した。本人が「見える」「聞こえる」と言うことは否定しない。「死人がゾロゾロ通る」と言われれば、「そんなにたくさん?」と応じる。自分も楽しもうと思い、「今日は、じいちゃんと何をして遊ぼうか」を考えるようになった。夜中に頻繁に起こされるため、試しに馬のかぶりもので部屋に行ったこともある。会話のやり取りは軽妙だ。

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