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【解答乱麻】児童虐待、少年の殺人…無慈悲な事件が後を絶たない 悲しみを知る「情緒の教育」が今こそ不可欠だ バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

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【解答乱麻】
児童虐待、少年の殺人…無慈悲な事件が後を絶たない 悲しみを知る「情緒の教育」が今こそ不可欠だ バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

少年の遺体が見つかった場所で手を合わせる男性ら=8月25日、埼玉県東松山市の都幾川河川敷 少年の遺体が見つかった場所で手を合わせる男性ら=8月25日、埼玉県東松山市の都幾川河川敷

 警察庁のまとめでは平成28年上半期の児童虐待が初めて2万人を超えたという。河川敷で16歳の少年が殺害された事件のみならず、子供から高齢者までが心を制御しきれずに人を殺(あや)めるという痛ましいニュースはもはや珍しくさえなくなった。事の善悪を理性的に問えば、おそらく当事者を含め百人中百人が「良くないこと」と理解しているはずだ。必要なのは知識や理性の教育ではなく人間を人間たらしめる「情緒の教育」だ。子供の事件は人を愛する心や人を信じる心を育めなかった周りの大人の心の問題であり、今の社会をつくってきた私たちの問題だ。

 一個の人間の「人となり」は、「言葉と行動」によって具現化される。そこには一人一人の「考え方」が反映される。意地悪な考えは意地悪な言葉と行動を生み、思いやり深い考えは思いやりのある言葉と行動を生む。その考え方もまた「言葉」によって形成される。「人・本・体験」の3つの切り口から私たちは「言葉」を獲得し自己の考え方を形成していく。

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