産経ニュース

【からだのレシピ】がんの〝新〟免疫療法は「爆発的な破壊力」 中村祐輔・米シカゴ大教授、癌学会で発表へ 来年にも臨床試験開始

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【からだのレシピ】
がんの〝新〟免疫療法は「爆発的な破壊力」 中村祐輔・米シカゴ大教授、癌学会で発表へ 来年にも臨床試験開始

免疫の力によって、がん細胞である緑色の丸いドットが次々に消えていく様子を見せる中村教授=米イリノイ州・シカゴ大学(大家俊夫撮影) 免疫の力によって、がん細胞である緑色の丸いドットが次々に消えていく様子を見せる中村教授=米イリノイ州・シカゴ大学(大家俊夫撮影)

 がんの第4の療法として注目を浴びている免疫療法で、遺伝医学の世界的権威、米シカゴ大学医学部内科・外科の中村祐輔教授は爆発的な破壊力をもった新しい免疫療法のシステムを作り上げ、来年中にも人への臨床試験を開始する計画であることが分かった。がん細胞に対して特異的に働く免疫力を活用するため副作用が少なく、新しい治療法の道が開ける可能性がある。中村教授は一時帰国して、10月6日から始まる第75回日本癌学会学術総会で詳細を発表する予定だ。(シカゴ 大家俊夫)

                   

 がんの標準的な治療は外科手術、化学療法(抗がん剤などの薬物治療)、放射線治療が3大療法とされてきたが、近年、免疫療法が大きな位置を占めるようになってきた。中には未承認で高額の自由診療の免疫療法も一部にあるが、免疫チェックポイント阻害剤(抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体)を用いた療法によって患者自身がもつ免疫力の重要性が証明され、これらの抗体薬は日本でも皮膚がん、肺がんで保険適用されるなど、免疫療法の可能性が広がりつつある。

続きを読む

「ライフ」のランキング