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日本で発見“心臓の肥満症” 解明進み創薬へ治験

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日本で発見“心臓の肥満症” 解明進み創薬へ治験

血管平滑筋に蓄積された中性脂肪 血管平滑筋に蓄積された中性脂肪

 心臓の筋肉や血管に中性脂肪が蓄積し、心不全や狭心症を引き起こす難病「中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)」。“心臓の肥満症”ともいわれ、8年前に日本で発見、国内の潜在的な患者数は約4万~5万人と推計される。血液中の中性脂肪の数値に表れないため診断が難しかったが近年、発症メカニズムの解明が進み、治療薬の治験もスタートしている。(坂口至徳)

                   

見つかりにくい

 TGCVは平成20年、大阪大大学院医学研究科の平野賢一助教が、同大医学部付属病院(大阪府吹田市)に入院した重症の心不全患者の診療を通して発見した。患者が心臓移植の対象だったため、詳しく検査したところ、心臓の筋肉や冠動脈の血管平滑筋の広範囲に、中性脂肪が蓄積して動脈硬化を起こしていた。

 同様のケースは他にも見つかり、通常の治療では治りにくい、心不全や心筋症、狭心症の患者に見られた。ただ、TGCVの場合、筋肉や血管に中性脂肪が蓄積するが、血液中の中性脂肪の数値には表れない。このため、通常の健診では見つかりにくい。

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