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【北関東怪奇伝説】月明かりの夜にゆらりと姿を変える「化け灯籠」の正体とは? よく見ると無数の刀傷が…

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【北関東怪奇伝説】
月明かりの夜にゆらりと姿を変える「化け灯籠」の正体とは? よく見ると無数の刀傷が…

日光二荒山神社の本殿脇にある唐銅灯籠は「化灯籠」と呼ばれる=栃木県日光市山内 日光二荒山神社の本殿脇にある唐銅灯籠は「化灯籠」と呼ばれる=栃木県日光市山内

 今は化灯篭のためにあずまやが設置されているが、大正時代には金網で囲われていた時期もあった。町井さんは「さまざまな文化が入ってきて、神仏に対する気持ちが薄れてきた結果だったのでは」と推測する。その後、昭和25年の文化財保護法施行前に国宝(旧国宝、国指定の有形文化財)となり、同法施行後は国の重要文化財に指定されている。「なくしてはいけないもの。美術工芸品としてでなく、日本の文化を伝える貴重なものとして指定されているのでしょう」

 町井さんによると、いくつか伝わる化灯篭にまつわる怪異の中で「武士が斬りかかったところ、怪異が止んだ」として記録が残るものは一つだけ。そのほかの怪異は「武士が斬りかかった」だけで終わっているという。現在では年に1度だけ、3月13日の弥生祭初日の夕方に化灯篭に火を灯す(原則非公開)。

 川崎市から妻と2人で訪れた会社員、中山英知さん(49)は「年に1回、火を灯すときは、もしかしたら何か見えるのかも」。(宇都宮支局 豊嶋茉莉、写真も)

 日光二荒山神社の化灯篭(唐銅灯篭) 日光二荒山神社は日光市山内2307。参拝は無料だが、化灯篭のある神苑(しんえん)への入場は有料。高校生以上200円、小中学生100円。化灯篭は高さ7尺5寸(約225センチ)。神苑には、ほかに二荒霊泉(ふたられいせん)などがある。奈良時代の末、日光を訪れた勝道上人が延暦9(790)に本宮神社を建立したのが同神社の始まりとされる。鎌倉時代以降は関東の守り神として、信仰を集めた。

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