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【正論】日本の真の自立のために「七難八苦」を与えよ 今こそ山中鹿之助の精神に学べ 文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司

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【正論】
日本の真の自立のために「七難八苦」を与えよ 今こそ山中鹿之助の精神に学べ 文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司

 ≪「七難八苦」で日本の自立を≫

 山中鹿之助が今日の日本人に語りかける精神的な意味の核心にあるのは、「願わくば我に七難八苦を与え給え」という祈願である。三日月ではなく、占領下に形成された「戦後民主主義」という偶像に「願わくば我に安楽平和を与え給え」と依存してきた戦後の日本人の幻想は、真の「平和」をもたらすものではないことが認識されなければならない。今、求められるのは、海舟が指摘する「逆境に処」する忍耐と「斃れるまではやめな」い持続の精神である。現在、日本の真の自立のために、「七難八苦」が与えられているのではないか。

 本来の日本的なるものを尼子氏に例えるならば、戦後七十余年とは、戦後的なるものという、いわば毛利氏に尼子氏が敗れ続けた時代であった。しかし今や、主家の再興のために奮闘努力した山中鹿之助のように、本来の日本的なるものの「再興」に力を尽くさなければならない秋(とき)である。(文芸批評家、都留文科大学教授・新保祐司 しんぽ ゆうじ)

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