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茨城県北芸術祭 海山の恵み、地域が持つ素朴で力強い魅力

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茨城県北芸術祭 海山の恵み、地域が持つ素朴で力強い魅力

森山茜「杜の蜃気楼」=茨城県日立市の御岩神社 森山茜「杜の蜃気楼」=茨城県日立市の御岩神社

 海か、山か。いっそ両方旅するか-。茨城県北部の6市町(北茨城市、大子町、高萩市、日立市、常陸太田市、常陸大宮市)を舞台に、初開催となる「KENPOKU ART2016 茨城県北芸術祭」が17日、開幕した。豊かな自然と田園風景、歴史を感じる街並みや、そこで暮らす人々…。現代アートを介して見えてきたのは、この地域が本来持っている素朴で力強い魅力だった。(渋沢和彦、黒沢綾子)

                     

 芸術祭は17の国・地域から85組のアーティストが参加。東京23区の2・7倍という広大な地域に、約100点の作品が点在する。

 橋本昌・茨城県知事は「県北は自然が豊かで食べ物にも恵まれている。人口減で悩んでいるが、芸術祭を通じて地元の人が自らの地域を見直し、元気にしていく契機となれば」と期待を込める。地域おこしの先行例としては、里山を舞台にした大地の芸術祭(新潟県)や、島々を巡る瀬戸内国際芸術祭(香川・岡山県)が有名だが、KENPOKUは海と山の両方を楽しめるのが強みといえるだろう。

 まずは「海」から。高戸海岸(高萩市)の白砂に、約10メートル四方の巨大キャンバスが刺さっている。描かれているのは青い空と白い雲だけ。高松宮殿下記念世界文化賞受賞者で世界的アーティスト、イリヤ&エミリア・カバコフの「落ちてきた空」。物語性のある作品で知られる作者らしく、設定は「ハリケーンによって落ちてきた空」だとか。開放的な地で、空想の翼をはためかせてはどうだろう。

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