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【ゆうゆうLife】家族がいてもいなくても(466)打ち上げの夜の類は友

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家族がいてもいなくても(466)打ち上げの夜の類は友

 そもそも、私は人形劇をこのサークルで初めて体験してとりこになった。彼らとは夏休み中、四国の山奥にある小学校に泊まりこんで、村の子供たちとともに過ごす活動をしていた。そこで人形劇を子供たちに見せたりしていたのだ。

 今となれば、毎年、なんのために行っていたのだろう、と思うが、車も通わぬその山奥に大きな荷物を背負って毎夏、通い、途中、嵐にあって遭難しかけたりもした。

 高度経済成長期の裏側の経済格差、地域格差がはなはだしい時代でもあった。

 そんな活動仲間だったので、日頃は変わった方ねえ、と言われがちな私も、「彼女って、相変わらずだね」としか思われていない様子。そこがなんともお気楽な友人たちだ。

 結局は、類は友を呼ぶ。今の仲間も昔の仲間も、似た者同士で寄り集まっている、ということなのだろう。初めて出会ったみんなとすぐに親しみ、盛りあがれる旧友たちの様子に心が和んだ夜だった。(ノンフィクション作家・久田恵)

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