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「認知症の人に優しい図書館」 まずは、知ることから

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「認知症の人に優しい図書館」 まずは、知ることから

神奈川県図書館協会の研修会では、コミュニケーション実習も行われた。1人が幾何学模様を言葉で伝え、もう1人が再現する。お互いの抱く像が違うと認識することが、対応力向上の一歩という=横浜市 神奈川県図書館協会の研修会では、コミュニケーション実習も行われた。1人が幾何学模様を言葉で伝え、もう1人が再現する。お互いの抱く像が違うと認識することが、対応力向上の一歩という=横浜市

 「認知症の人に優しい図書館」を作る取り組みが始まっている。地域の図書館は平日の日中、高齢者の利用が多い。なかには、認知症と思われる利用者もおり、これまでとは違う気配りも必要になっている。地域の人が長年続けてきた暮らしを、どう維持するか。現場では模索が続いている。(佐藤好美)

                     

 神奈川県立図書館で7月末、研修会「認知症の人に優しい図書館」が開かれた。認知症の基礎的な知識を得るとともに、現場での対応を学ぶのが目的で、神奈川県図書館協会が主催した。参加したのは、県内の図書館職員ら50人超。日々の対応に悩んだときに相談できる関係が作れるよう、地元の作業療法士らも招かれた。

 研修会では、認知症専門作業療法士で九州保健福祉大学の小川敬之教授が「認知症の人は喪失感があると妄想などが起きやすい。だが、なじみの関係の中で、できることを通してコミュニティとつながることで、安心感をもって生活できる」などと解説。「医療や介護、福祉を提供する『地域包括ケアシステム』の中で、図書館も社会資源の一つとして、どう機能するかを考えていく時期だ」と話した。

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