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【話の肖像画】PL学園野球部元監督・中村順司(4)初出場初V、目に浮かぶ泥んこ笑顔

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【話の肖像画】
PL学園野球部元監督・中村順司(4)初出場初V、目に浮かぶ泥んこ笑顔

第59回選抜大会を制し、選手たちに囲まれて満面の笑みがこぼれる(手前中央) =昭和62年4月4日、兵庫県西宮市 第59回選抜大会を制し、選手たちに囲まれて満面の笑みがこぼれる(手前中央) =昭和62年4月4日、兵庫県西宮市

 改めてPL学園(大阪)の監督時代を振り返ってみると、監督として初出場で初優勝した昭和56年春の甲子園のことが思い起こされます。吉村(禎章、元巨人)が中心選手だったチームで、印旛(千葉)との決勝を前に「泥んこになって暴れ回ってこい」と声を掛けたら、選手たちがグラウンドの土を顔につけて試合前から泥んこになった。試合は0-1の九回に2点を奪って劇的なサヨナラ勝ちを収めました。吉村たちの泥んこの笑顔が今でもまぶたに浮かびます。

 余談ですが、小学生の頃に手相診断で「34歳のときに人生が大きく変わるよ」と言われたんですが、甲子園で初めて優勝したのはまさに34歳のときだった。本当に人生が変わりました。

 〈中村監督がPL学園で指揮をとったすべての学年から最低1人はプロの世界へ送り込んでいる。投手からスラッガーまで多士済々。プロに太いパイプがあるわけでもない〉

 教え子のプロ入りに関して、私は何もしていませんよ。選手が目標に向かって努力したからこそ、プロの世界にたどり着くことができた。選手たちには高校で燃え尽きてしまうのではなく、大好きな野球に長く携わってもらいたいと願っていました。そのため、故障を起こしやすい“猫背”でのプレーなどはよく注意しましたね。桑田(真澄、元巨人など)や清原(和博、元西武など)、立浪(和義、元中日)が20年以上、厳しいプロの世界で活躍し、現役では松井(稼頭央、楽天)が40歳、福留(孝介、阪神)が39歳の今も元気にプレーできているのに、私が貢献できたのであればうれしいですね。

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