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【解答乱麻】学力低下を招く教育界の迷信 TOSS代表・向山洋一

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【解答乱麻】
学力低下を招く教育界の迷信 TOSS代表・向山洋一

 医師に例えれば、「病気の要因」については学ぶが、「手術・処置の方法」を学んでいないのと同じである。医学部の教授は学生に「手術」をやってみせるが、教育学部の教授は、小中高校の教壇に立ち授業をやってみせることはない。

 教育では教育実習の時、わずか10時間程度の授業をやるだけで教師になってゆくのである。

 だから、教師になったときには、必死な勉強が必要となる。

 つまらない授業をすると、子供たちは騒ぎ始める。それが学級崩壊にもつながっていく。

 騒がしい子供たちを、どなりつけ、脅かして静かにさせようとするが、通用するのは最初だけだ。力で抑えつけても、子供たちの反乱は拡大していく。

 根本の原因は、分からない授業やつまらない授業にある。

 授業は「討論の形をあこがれる」から「討論の授業」ができれば、教室は活気のあるものになる。しかし「討論の授業」は、高段の芸であり、真剣な数年の努力が必要となる。

 教師が学んでこそ、すばらしい授業、すばらしい教室が誕生するのである。

                   ◇

【プロフィル】向山洋一

 むこうやま・よういち 30年以上の教員経験。「TOSS」(教育技術法則化運動)は全国の教員約1万人が参加。

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