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阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる

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阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる

「読んだ人から、どこにも泣くところがなかった、と言われちゃいました」と笑う阿川佐和子さん (荻窪佳撮影) 「読んだ人から、どこにも泣くところがなかった、と言われちゃいました」と笑う阿川佐和子さん (荻窪佳撮影)

 成長してからも、父の性格は変わらない。娘の反論を受けて激怒し、夜中に家からたたき出したこともあれば、海外旅行先でささいな一言に怒って、「嫌ならさっさと帰れ」と衆人環視の中で怒鳴り続けたこともあった。「今なら児童虐待ですよ。いい時代に生きてたね、うちのお父ちゃん」

 その半面、家庭外に対しては優しく丁寧だった。

 「編集者や記者みたいな外の人には律義で義理堅かったんですよ。どんな若い人にも礼を尽くすし、ファンレターにはきちんと礼状を出していた。筆圧も高いのでまめに書くのは疲れるし苦になっていたんでしょうけど、欠かさなかった」

 もともと「職業柄か、世間や社会に合わせる気がない」わがままな性分の父だが、筆一本で妻と4人の子供を養うことには重い責任を感じていたのだろう。世間に対し自分を抑えて気を使い続けたストレスが、家庭に戻ったときに一種の甘えとして爆発していたと阿川さんはみる。70歳近くなっても一人では寝られなかったりと、家族に甘える意外な姿も描かれている。

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