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阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる

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阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる

「読んだ人から、どこにも泣くところがなかった、と言われちゃいました」と笑う阿川佐和子さん (荻窪佳撮影) 「読んだ人から、どこにも泣くところがなかった、と言われちゃいました」と笑う阿川佐和子さん (荻窪佳撮影)

 「本当はこの本、文筆についてとか趣味についてとか、父を中心に分けた構成にした方がいいかとも思ったんですけど、思いつくまま、この話よりこっちでしょ、と書いていったら、ひどい話ばかりになって…」

 つねづね、自分の没後に「父をたたえる本など出すな」と言い含めていたという弘之さん。本書はその遺志通り、「お父ちゃんがいかにむちゃくちゃな人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出す限り、精魂込めて書いた」エピソードが満載だ。

 たとえば、阿川さんの幼稚園時代、夕食時のこと。「いっこちゃんがね…」と幼稚園での出来事を話し始めると「なにが言いたいんだ」「結論から言え、結論から!」と突然怒鳴りつける。阿川さんが泣き出すと「食事中に泣くな」と重ねて一喝。

 またあるとき、もらい物のいちごを目にした幼い阿川さんが「生クリームで食べたい」とふと口走ると、「なんという贅沢(ぜいたく)なことを言うんだ、ふざけるな」。さらに阿川さんの母にも「お前の教育が悪い」と矛先が向き、母子そろって泣くことに。

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