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阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる

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阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる

「読んだ人から、どこにも泣くところがなかった、と言われちゃいました」と笑う阿川佐和子さん (荻窪佳撮影) 「読んだ人から、どこにも泣くところがなかった、と言われちゃいました」と笑う阿川佐和子さん (荻窪佳撮影)

 父よあなたは強かった。昨年8月に94歳で逝去した作家の阿川弘之さんの長女でエッセイストの阿川佐和子さん(62)が、父の思い出をつづった新刊『強父論』(文芸春秋)を刊行した。元海軍大尉であり、評伝『山本五十六』など数々の戦記文学で文化勲章を受章した大作家の、短気でわがまま、人間味あふれる家庭人としての素顔を描き出すエッセーだ。(磨井慎吾)

                   ◇

 父・弘之さんの一周忌というタイミングで出版された本書。故人をしのび、その文学や人柄をしみじみと追慕する内容かと思いきや、さにあらず。

 「一周忌が過ぎて、さすがに父のことでジワジワこみ上げるようになったか、ですって? ますますありません、と言えば、恩知らずと怒られちゃうかな」

 それくらい、父は怖かった。タイトルも、当初案は『恐父論』だったという。

 “小説の神様”志賀直哉に親しく師事し、気品をたたえた名文家として文壇で重きをなしていた父。だが、妻子に対しては絶対服従を求める「暴君」であり、何かあるとすぐにかんしゃくを起こした。

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