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【大学ナビ】東大初のJリーガー・久木田紳吾さんに聞く(中)

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東大初のJリーガー・久木田紳吾さんに聞く(中)

“運命の言葉”との出会いを語る久木田紳吾さん “運命の言葉”との出会いを語る久木田紳吾さん

 ■「前人未踏」への挑戦決めた

 《J2ファジアーノ岡山に所属する久木田紳吾さん(27)は高校2年の夏、オープンキャンパスを開催中の後の母校、東大を訪れた》

 当時は「絶対に東大にゆきたい」とは思ってはおらず、観光半分でした。そのせいか、東大の中を友人といろいろと巡ったと思うんですけど…全然ないんです、そのときの記憶が。都内の遊園地でジェットコースターに乗った記憶はあるんですけれど(苦笑)。

 「東大志望」を決めたのは高3の春ごろでした。サッカー以外に好きなものはなかったけれど、プロにゆけるとは思えなかった。だから大学進学-なのですが、具体的に何かの学科を専攻したいという気持ちはありませんでした。ならば東大には「進学振り分け(進学選択)」(2年生途中までの教養学部での成績で3年生からの進学先・専門分野を決める制度)がある。理系から文系、またその逆の進学も可能。将来、自分は何をするのかをこの2年間の猶与のうちに決めようと考えました。

 《「浪人したらサッカーができなくなる」という思いで受験に臨んだ久木田さんは見事現役で東大に合格。その入学式で、全盲ろうを乗り越えて教壇に立っていた福島智さん(現東大先端科学技術研究センター教授)は「だれも挑戦したことのないことに挑戦すること」の大切さを新入生たちに説いた。久木田さんにとって“運命の言葉”だった》

 高校のサッカー部を引退した後も、プロという夢を捨てきれない自分を感じていました。そんななか福島先生の言葉を聞いて、自分が東大初のJリーガーになろうと決意しました。でも、自分を信じ切るのって結構難しくて…。波がありました。なりたい、なりたい、なるぞ、とは思っていましたけれど…その、ほんとうになれるのかな、と思った時期もありました。=続く(関厚夫)

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