産経ニュース

文化財の英語解説改善へ指針 10月にもモデル事業スタート

ライフ ライフ

記事詳細

更新


文化財の英語解説改善へ指針 10月にもモデル事業スタート

 2020年東京五輪・パラリンピックを見据えた外国人観光客対策として、文化庁が文化財の英語解説や観光地での英語案内を分かりやすくするための指針をまとめ、10月にも指針を踏まえた自治体のモデル事業が開始されることが12日、分かった。事業効果が上がれば、各自治体での外国人観光客の取り込みにも弾みがつきそうだ。

 文化財の価値や見どころを英語で説明する観光地の案内板やパンフレットについては、日本語解説を直訳しただけの分かりにくいケースも多く、外国人観光客からも不満の声が上がっていた。

 こうした現状を踏まえ、文化庁は外国人目線を意識した指針を冊子にまとめ、今年7月に自治体などに配布した。英語を母国語とする人に執筆を依頼することなども提案している。

 指針では、江戸時代などの時代区分について西暦に置き換えて理解を促し、難解な用語は意訳を用いることも推奨。日本人になじみ深い「のれん」は「Traditional shop curtain」のように訳すことを例示した。

 全国的に使用される「神社」「仏教」などの言葉は「統一的な解説が有効」と指摘。特に、ローマ字はさまざまな表記があるため統一させることを求めた。

 文化庁は今後、指針を踏まえたモデル事業の実施に向け、公募で3都市程度を選定し、計3千万円を補助する予定。事業効果が認められた場合、補助対象を拡大する。

「ライフ」のランキング