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【シンガポール=吉村英輝】南米で流行するジカ熱(ジカウイルス感染症)が、東南アジアでも広がり始めた。日本企業も多く進出するシンガポールでは、8月27日に初の国内感染が確認され、31日までに感染者数は計82人に拡大。タイでも約100人の感染が判明し、予防対策の強化が求められている。
シンガポール中心部のアルジュニード地区。ジカ熱の流行地域への渡航歴がない女性(47)の感染を受け、保健省が同地区の建設現場で働く外国人労働者らを検査したところ、集団感染が判明した。
記者が集合住宅も多い同地区を訪れると、ジカ熱への注意喚起や殺虫剤散布の知らせが掲示板などで告知されていた。ある住民女性は「国家環境局職員が訪ねてきて、花壇などで蚊が発生する水たまりを作らないよう指導を受けた」と不安げな表情で語った。
30日には、新たに26人の感染が分かり地域も拡大。都市国家シンガポールは人口密度も高く、急速な感染拡大が懸念される。保健省は国内すべての妊婦に、発熱などがあれば無料検査を受けるよう呼びかけた。
在シンガポール日本大使館によると、約3万7000人の在留邦人を含め、これまでに日本人の感染報告はないという。




