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【天皇陛下「お気持ち」】戦争体験者ら「言葉温かく」「涙が流れた」

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【天皇陛下「お気持ち」】
戦争体験者ら「言葉温かく」「涙が流れた」

 先の大戦の激戦地や被爆地を次々と訪問し、戦没者慰霊を続けてこられた天皇陛下。戦争体験者らは陛下のお気持ちをおもんぱかった。

 被爆者が暮らす広島市安芸区の原爆養護ホーム「矢野おりづる園」。自らも被爆者である柿木田勇施設長(71)は、平成26年12月に天皇陛下が皇后さまとホームを訪問した際、入居者に「本当にご苦労の多い日々を過ごされたことと深くお察ししています」と、ねぎらいの言葉を掛けられていたことを思い出したという。ビデオメッセージについては、「言葉一つ一つが温かく、国民のことをしっかりと考えてくださっている」と印象を語った。

 「長崎原爆遺族会」の正林克記会長(77)は、「思いやりのにじむ人柄に涙が流れた。今回は象徴としての務めが続けられるかを案じ、国民に呼びかけられたのだろう」と話した。

 戦時中、日本統治下にあったパラオからの帰還者が多く住む宮城県蔵王町の北原尾地区は、天皇、皇后両陛下が昨年、私的な旅行として訪問された。戦争体験を伝えた佐崎美加子さん(84)は天皇陛下に「大変でしたね」とねぎらいの言葉を掛けられ「ほっとした気持ちになった」と振り返り、「なるべく多くの国民に寄り添ってほしいが、そう望むと負担は重くなる」と複雑な思いをにじませた。

 大戦末期の沖縄戦で親類13人を失い、語り部として活動する那覇市の大西正子さん(84)は、「庶民的な、易しい言葉で語られている」と感じたといい、「病気を経験して体力の衰えを心配するのは、同世代として理解できる」と述べた。

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