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【至誠の人 揖取素彦物語(50)】中村紀雄 決死の長州、押し返す

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【至誠の人 揖取素彦物語(50)】
中村紀雄 決死の長州、押し返す

四境戦争

 やがて長州軍対幕府軍の戦闘が開始された。慶応2年6月7日のことである。大島口、小瀬川口(芸州口)、石州口、小倉口の四つの国境で戦われたので、「四境戦争」と呼ばれる。

 幕府は第1次征長と同様に簡単に制圧できると考えたが、長州軍は強かった。幕府と戦うことは朝廷に尽くすこと、ここで負ければ長州はなくなると長州の人々は決死の思いで燃えた。

 「女ながらも武士の妻、まさかの時はしめだすき」

 当時、このような歌が流行(はや)った。女までさまざまな形で戦争に参加した。寿に幽囚の夫から文が届いた。

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