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首都圏水がめピンチ 20年ぶり20%取水制限も 1人1日10リットル節水を

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首都圏水がめピンチ 20年ぶり20%取水制限も 1人1日10リットル節水を

利根川水系取水制限の報らせを掲示する国土交通省の掲示板=2日、東京・両国(水沼宣之撮影) 利根川水系取水制限の報らせを掲示する国土交通省の掲示板=2日、東京・両国(水沼宣之撮影)

 “首都圏の水がめ”とされる利根川上流8ダムの貯水量が、梅雨期としては過去最低の状態が続いている。このままだと平成8年以来、20年ぶりに取水制限が20%以上に引き上げられる可能性もあり、東京都水道局などは1日10リットルの節水を求めている。

 国土交通省関東地方整備局によると、8日時点での8ダムの合計貯水量は1億7208万立方メートルと平年の半分ほど。6月5日に梅雨入りしてからもほぼ横ばい状態で、同時期としては平成4年以降、最低のレベルで推移している。流域自治体などは6月14日からすでに取水制限10%を実施しているが、貯水量が1億5千万立方メートルを下回れば20年ぶりに20%へ引き上げられるという。

 気象庁によると、利根川の水源に近い群馬県みなかみ町の6月雨量は110ミリで平年値(151.1ミリ)の約3分の2。今年の梅雨前線は通常より北で、東北から北陸にかけて降りやすかった一方、関東では降りにくかったのが要因という。

 7月下旬にかけて前線が南下するため、今後は平年並みの雨量が見込まれるが、8月は猛暑が予想されており、例年より水の使用量は多くなる可能性が高い。想定される雨量で渇水が解消するかは未知数だ。

 東京都水道局によると、取水制限30%だった8年には減圧で水道が出にくくなった。こうした事態を避けるため、同局では1人当たり1日使用量の5%に当たる10リットルの節水を求めている。蛇口から出る水の約50秒間分に相当するという。

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