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国際政治学者・高坂正堯没後20年 「現代の古典」思想家として注目

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国際政治学者・高坂正堯没後20年 「現代の古典」思想家として注目

相次いで刊行された高坂正堯の関連書 相次いで刊行された高坂正堯の関連書

 戦後日本を代表する国際政治学者の高坂正堯(こうさか・まさたか)(1934~96年)の没後20年を迎える今年、関連書籍の出版や著書の復刊が相次いでいる。保守派の現実主義者として、力と力の闘争という国際政治の冷厳な現実を直視することを説いた高坂だが、近年は政治学者という枠を超えた、より幅の広い思想家としての側面も注目されている。

 高坂は京都大卒業後、25歳の若さで京大助教授に就任。昭和37年に米ハーバード大留学から帰国した直後、論壇誌『中央公論』で「現実主義者の平和論」を発表。当時全盛だった左派の非武装中立論を批判して大きな反響を呼んだ。

 以後、戦後日本の進むべき道について英国史を参照しながら考察した政策論『海洋国家日本の構想』や、欧州外交史を題材に平和をもたらす要因として「勢力均衡」の原則を見いだした『古典外交の成熟と崩壊』など多数の著作を発表。佐藤栄作政権をはじめとした歴代自民党政権のブレーンを務めるなど、現実政治にも影響を与えた。

 中央公論新社は5月、社会科学系の中堅・若手研究者を中心とした「高坂正堯研究会」の成果をまとめた論文集『高坂正堯と戦後日本』(五百旗頭(いおきべ)真・中西寛編)を刊行。同月には同研究会メンバーによる高坂をテーマにしたサントリー文化財団フォーラムも東京と大阪で開かれた。

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