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【急増クマ被害】人を怖がらない「新世代」が増加 「人=食べ物」と学んで襲撃か?

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【急増クマ被害】
人を怖がらない「新世代」が増加 「人=食べ物」と学んで襲撃か?

 クマが人を襲う被害が今春以降、各地で急増している。生息域の拡大や、人を怖がらず逃げない「新世代クマ」の増加で、人間との共存関係が変わってきたためらしい。被害を防ぐには遭遇を回避するための行動と環境整備が重要だ。(伊藤壽一郎)

                   

里山荒れ住宅地にも出没

 日本には2種類の野生クマが生息しており、ヒグマは北海道に4千~5千頭、ツキノワグマは本州・四国に2万~2万5千頭いる。4月以降、被害が顕著なのは本州のツキノワグマだ。

 秋田県鹿角市では男女4人が襲われ死亡。駆除されたクマの胃から人体の一部が見つかった。島根県浜田市では釣り人が襲われ重傷。相模原市や長野県千曲市、鳥取市では住宅地付近に出没している。山地周辺での目撃情報は枚挙にいとまがない。

 背景にあるのは生息域の拡大だ。研究者などでつくる日本クマネットワークが2014年に実施した調査によると、生息域は環境省の03年調査と比べてほぼ全国で拡大しており、市街地や農耕地のすぐ近くまで迫っていることが判明した。

 クマは臆病な性格のため、これまでは人里から離れた山地に生息していた。山地と市街地の間にある農耕地や里山には、人と出合う可能性が高いため出てこなかった。

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