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【ゆうゆうLife】特養の看取りは施設の力量次第 直前・事後の病院搬送も

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特養の看取りは施設の力量次第 直前・事後の病院搬送も

実際に施設で看取りをサポートするのは、介護職や看護師だ(写真はイメージです) 実際に施設で看取りをサポートするのは、介護職や看護師だ(写真はイメージです)

 “終の棲家”とも称される特別養護老人ホーム(特養)。だが、緩やかに状態が低下していく入所者を、静かに看取(みと)れるかどうかは、施設の力量による。医師との協力が十分でないと、看取り間際の高齢者を救急車で病院に運んだり、呼吸停止後に運んだりすることもあるという。早急な環境整備が求められる。(佐藤好美)

                   

 関東地方のある特養は最近、入所者をホームで看取れるようになった。健康管理にあたる「嘱託医」を変更。新しい嘱託医が日頃の健康管理の延長線上で臨機応変にホームに来て、死亡診断書を書いてくれるようになったからだ。

 それまでの嘱託医は、週1回の定期訪問には来てくれたが、臨時の訪問はできなかった。だから、入所者の状態が低下して最期の時が近づくと、心肺蘇生(そせい)をしながら救急車で嘱託医の勤務する病院に搬送。そこで看取ってもらっていた。

 過去10年の間には、入所者の呼吸が止まった後、施設の車で運んだこともある。本人と家族が延命を希望せず、特養での看取りを強く望んだからだ。嘱託医は事前の診察、情報共有をしており、呼吸停止後の搬送も了解済みだったが、介護現場の緊迫感は大きかった。

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