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たばこの販売やめるスーパー 「健康のため」社会性を意識

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たばこの販売やめるスーパー 「健康のため」社会性を意識

たばこを販売する店舗。年々、減少している(本文とは関係ありません) たばこを販売する店舗。年々、減少している(本文とは関係ありません)

 静岡県内でチェーン展開するスーパーが4月、「健康を害する」としてたばこの販売をやめた。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて国は、受動喫煙防止対策の強化を検討しており、一部の小売店でたばこの取り扱いを控える動きが出てきている。(平沢裕子)

売り上げ年9千万円

 たばこの販売をやめたのは、静岡県内中部エリアを中心に33店舗を展開するスーパー、静鉄ストア(静岡市)。もともと30店舗にたばこの自動販売機を設置し、平成23年度には年間約9千万円の売り上げがあった。26年に店舗改装に伴い1店舗で自販機を撤去したのをきっかけに、27年に7店舗、今年3月末には全店舗で撤去した。

 厚生労働省によると、たばこは、がんや心筋梗塞など多くの病気の原因となっている。同社は「安心・安全・健康・美味(おい)しい・楽しい」を企業理念としており、人事・総務部の担当者は「健康をモットーに掲げる会社として、健康に害を及ぼすたばこは販売すべきではないと判断した」と説明する。

 30年以上も前に販売をやめた会社もある。千葉県内で8店舗を展開する京北スーパー(千葉県柏市)は、昭和59年にたばこの害が社会問題となったことをきっかけに中止。経営企画開発部の小金井通裕(ゆきひろ)部長は「お客さまの健康のため、と社長が決断した。ただ、当時は国の事業としてたばこを販売し、その税収が期待されていただけに、販売中止にはお叱りの声の方が多かった」と話す。

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