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「華僑虐殺」を記憶遺産アジア太平洋地域版に申請 大戦中の旧日本軍 投票で不登録

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「華僑虐殺」を記憶遺産アジア太平洋地域版に申請 大戦中の旧日本軍 投票で不登録

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産に中国が申請した「南京大虐殺文書」が登録された問題に関連し、先の大戦中に旧日本軍が中国系住民を虐殺したとする「日本占領下のシンガポールに関する証言集」が記憶遺産のアジア太平洋地域版にシンガポール側から登録申請されていたことが23日、分かった。日本政府が初めて日本人専門家を派遣した同地域委員会の18~20日の総会で判明した。参加国の投票で不登録とされたが、申請案件が総会まで非公表扱いのため内容の精査が難しい実態が浮き彫りになった。

 戦時中、日本の占領下にあったシンガポールでは多くの中国系住民が逮捕され、処刑された。日本では「華僑粛清事件」とも呼ばれ、「虐殺」と記述している高校の検定教科書もある。死者は数千人から数万人とする説まである。

 証言集は、1981年以降に収集された口述記録で、アジア太平洋地域版記憶遺産に申請された。文部科学省によると、記憶遺産の世界レベルの登録案件を扱う国際諮問委員会(IAC)の2013年の審査で不登録とされた経緯がある。今回の申請内容もほぼ同じで「虐殺」の文言が含まれていたという。

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